2025年12月18日(木)の神戸新聞朝刊にて、播州刃物ブランド「市蔵(いちぞう)」と、私たちのグローバルな展開への取り組みをご紹介いただきました。

こんにちは、市蔵本舗の金澤です。私は普段、ITエンジニアとしてソフトウェア開発の仕事をしながら、来春に創業80年を迎える釣針メーカー「株式会社はりよし」のWeb担当として、また「合同会社TAKARAZA」の一員として、播州刃物ブランド「市蔵」をさらに発展させるプロジェクトに取り組んでいます。

今回の掲載は、先日参加した展示会「けんしんビジネスマッチング」での様子を取材していただいたものです。

記事の中では、私のコメントをこのようにご紹介いただきました。

「トラフグ仕掛けの釣り針が好評。釣った魚をさばくのに適した地元『市蔵』ブランドの包丁も『釣り針屋さんの包丁』として扱っている。播州釣り針や刃物の良さを海外にも広げたい」

この機会に、なぜITエンジニアである私が、釣針や包丁という「アナログな伝統産業」の世界で挑戦しているのか、改めてその想いを綴らせてください。

神戸新聞に掲載された記事
2025年12月18日 神戸新聞朝刊に掲載された記事

「釣る」と「食べる」を、播州の技術でつなぐ

記者さんが最も興味を持ってくれたのは、「釣針メーカーがなぜ包丁を扱っているのか?」という点でした。一見つながりのないこの2つですが、私たちが伝えたいストーリーはシンプルです。

釣り人のゴールは、魚を釣り上げることだけではありません。新鮮な魚を持ち帰り、美味しく料理して、家族や仲間と食卓を囲む。そこまでが「釣りの喜び」です。

「播州の技術で釣って、播州の技術でさばく」

この一連の体験を、同じ地域の伝統産業でつなぎたい。その想いが、「釣り針屋さんの包丁」という温かい言葉になりました。

けんしんビジネスマッチング展示会の様子
けんしんビジネスマッチングでの展示の様子

エンジニアの視点で、伝統を「次なるステージ」へ

この活動に取り組むもう一つの理由は、歴史あるブランド「市蔵」の価値をさらに高め、デジタルの力で世界へ届けていきたいという想いです。

市蔵は、この地で大切に守られてきた播州刃物の伝統を持つブランドです。日本の刃物文化の素晴らしさを発信されている方はすでにたくさんいらっしゃいます。ですが、「播州」という地域の金物文化には、世界に届くべきさらなるポテンシャルが眠っていると感じています。

「自分のITのスキルを使えば、この魅力をさらに加速させ、もっと海外へ届けていけるのではないか」

そう確信し、エンジニアとしての知見を活かして、ブランドのさらなる拡大に取り組んでいます。具体的には、次のような活動を進めています。

  • 眠っていた金物在庫のデータ化と、新たな価値の掘り起こし
  • TikTokなどのSNSを活用した、言葉の壁を超えた世界への魅力発信
  • 海外の方がスムーズに購入できるWeb導線の構築

「歴史ある伝統 × デジタル」――アナログな職人技にITの力を掛け合わせ、播州の刃物を世界へ。それが、私なりの伝統の守り方であり、挑戦です。

創業80年の節目、さらなる飛躍へ

来春、活動の拠点の一つである「はりよし」は創業80年を迎えます。

これまでの歴史を守り続けてこられた職人さんたちの想いを引き継ぎ、さらに発展させていく。この節目に、「日本のものづくり」を世界へ届ける活動をより一層加速させていきます。

今回の記事掲載を励みに、地道に、一歩ずつ。播州の技術が世界中の食卓で輝く日を目指して、これからも進んでいきます。


株式会社はりよし(創業80年の釣針メーカー)

合同会社TAKARAZA(市蔵刃物本舗 運営会社)